人気ブログランキング | 話題のタグを見る
       
3月14日。
胸の内からじんわりと滲み出る幸福感が涙の粒となって、
ポロポロと零れ落ちたのは一体いつ以来だろうか。

嬉しくて感動して涙する機会は、
これまでの人生割と多くあったと記憶しているけれど、
そのどれよりも温かい涙が、春の訪れを感じる夜に、
軽やかに流れていった。
ほんの少しだけ胸に残していた棘と悲しみも、
やわらかくなって全部流れていった。

自分が思っていた以上の“絶望”の淵にいたことを再認識するとともに、
完全にその淵が見えない場所まで連れてきてもらっていることに気づいて、
より一層今という時間が、ここで嬉し泣きをしている自分が、
そして目の前にいる救世主が、愛おしくてたまらなくなった。

傷ついた分だけ、いやその何倍だって、
これから幸せになれるのかもしれないという予感が
私の心を溶かしてふわっと軽くしてくれた3月14日の夜のことを、
たぶんずっと忘れない。

過去を置き去りにして、ようやく前に進む。


春が来る。




# by iibuta | 2021-03-15 13:49
日々是淡々。
三浦春馬の自死について、
❝死にたかったわけではなく、生きていたくなかったのかもしれない❞
と推測している人がいたけれど、これはもう自分にしっくりきすぎて、
ぽんと膝を打つどころかうっかり悟りを開いてしまいそう。
三浦春馬の本心なんて誰にも分からないので置いておくとして、
自分に関して言えばどん底を経た結果、
少なくとも今は死にたいなんて1mmも思わない。
でもそれと同じくらいに生きる目的や意味や楽しみを見出せず、
いい意味でも悪い意味でも冷静かつニュートラルな精神状態にある。
深く沈むことは何度もあったけれど、こんな状態はお初である。

この四連休中のできごと。
自分は死んだことになっていて(実際はまだ意識がある)、
家族がどう最期に寄り添っているかを垣間見るという実に生々しい夢を見たり、
誰からも誘われず誘う友達もおらず誰とも連絡を取らずに過ごす1日があったり、
なんだかんだと連絡を取り続けている男子と久しぶりに楽しみに会ってみたら、
1時間しか会っていないのに価値観の違いをまざまざと感じさせられてげんなりしたり、
私考案の絵しりとりという時間潰しを元彼が今の彼女と楽しんでいることを
彼女のインスタからうっかり知ってしまったり(これはちょっと反省案件)した。

今自分が何のために、誰のために生きているのかということを、
うっすらと考えてしまうタイミングがいくつかあったために、
余計に先述の言葉が突き刺さっているのかもしれない。

幼い頃から、誰かを愛すること、誰かから必要とされることで
自分の存在価値や生きがいを感じながら生きるスタイルでやってきた。
日々自分の時間の大半を占めていた友人たちやかつての恋人たちはいなくなり、
今最も接する機会の多い職場の仲間関係もさして構築されず、
自分を取り巻く人間関係というものが驚くほど希薄になってきていて、
淡々と自分自身の欲を満たすためだけに過ごしている日々だ。
美味しいものを食べたり欲しいものを買ったりするという些細な喜びや、
映画やドラマや本に胸打たれる経験は日々少なからずあれど、
心をじんわりと優しく穏やかに満たしていく感覚などはほぼ存在しない。
5月に書いた日記とここで矛盾が生じてきているのも、
少なからず予見できたことではある。

何か夢中になれるものを、もっと頑張れるものを、自分磨きを、
悲観していても何も変わらない、年齢も関係ない、何かしなくては!
もう数えきれないくらいこんなことを考えてきた結果、何一つ行動に移せないのも、
いや正確には移さないのも、もはやそれまでのこと。
とこれまた冷静に分析してしまっている。

とにかく怖いほどすべてにおいてフラットで、
(無気力という説明の方が正しいのかもしれない)
過去の自分はもはや別人のようだ。

自分のために生きてこなかったツケが、まさかこんな形でめぐってこようとは。

と文字にして書き起こすと、あまりにもネガティブが過ぎるし、
この人精神状態大丈夫かいな…と思うような内容になってしまうから厄介だけど、
気力を出せない言い訳をしたいわけでもないし、
胸の内に抱える孤独や不安を吐き出してしまいたいわけでもない。

死にたくもないし生きていたくもない。
自分の今をここまで的確に表現している言葉について、
ただただ考えを巡らせただけで、
何度も言うように浮きも沈みもせずいたってニュートラルだ。

今、恐ろしい程淡々と日々を生きている。
ただそれだけに尽きる。


周囲にある人の愛を感じながら、自身も愛を発しながら、
今日も明日も将来も生きていたいと無意識に感じていた日々の尊さを、
輝きを、喜びを、この先も忘れてしまいたくはない。
とは思っている。


# by iibuta | 2020-07-27 17:27
悪夢。
実に質の悪い夢であった。
昨日の動揺とざわつきと小さなショックが丸ごと凝縮されたような。
だがしかし、それぞれの衣装の煌びやかさと秀逸な台詞回し、
それからカメラアングルにカット割りまで、完璧だった。
夢にしては細部まで演出が行き届いており、
夢特有の矛盾やファンタジー要素が欠片もなく、
妙なリアリティがそこにあった。

それにしても夢というものは心情を繊細にそして見事に反映する。
眠る前に抱えていたものが米粒程の小さな憂鬱であっても、
夢の中でぼわん!と膨らませてくるから厄介だ。

夢になることで米粒憂鬱も昇華してしまえば良いのだけれど、
そういった夢のあとの目覚めは大抵アンニュイ女子だ。
と言えばなんとなく聞こえはよいが、
ただの疲れたおばさん顔をまとった疲れたおばさんである。

今夜は愉快な夢を見ることにしよう。といった具合に、
夢をコントロールできるくらいのメンタル調整術を身に着けたい。

元彼の結婚式に招待され、彼の母親に実の母親と共にいびられる、
という内容であった(中身は本当に秀逸)。
そういえば前も別の元彼の結婚式にて、
最後に彼の母親ににらまれる、という夢を見たことがあった。

一体私は何に怯えているのだろうか。




# by iibuta | 2020-06-23 11:31
様式。
最近、自分のためにつくるごはんがうまいと思えるようになってきた。
そしてひとりごはんの時間も純粋に楽しんでいる。

欲しい、取り入れようと思ったものをすぐに購入するキャンペーンを
GWのラスト3日で実施してみた。
結果これがとても健全だった。
生活を、身体を、心を自分仕様にきちんと整えるイメージ。
ようやく自分ひとりで生きることの楽しさを知った気分だ。
こんなことならもっと早くいろいろとやっておけばよかった。

この早く〇〇しておけばよかったシリーズは、
正直これでもかというくらいあって、
あぁなんて勿体ない時間を…と後悔してしまうのだけれど、
恐らく○○を心から楽しめ、喜べるタイミングが、
初めて行動に移したその時なんだと思う。
頭ではあれこれ考えるけれどなかなか行動に移せないタイプなので、
ここ最近色々と行動に移した熱量の信憑性はとても高いはず。

会社辞めると木村さんに伝えたときも、
「まじかー!お前のなかなか入らないやる気スイッチが入って、
ついに動いたのは奇跡に近いから、俺は心から応援したい!」
と言われたくらいだものな。
普段どれだけ瞬発力だけに頼って、
瞬間湯沸かし器的にしか仕事をしないかがしっかりばれていた。
良いリーダーだった。ありがとう木村さん。っていつの話。

とにもかくにも世の中とは裏腹に、
今とても健やかに、日々を生きている。

間違いなくこの気候も後押ししてくれている。
すこしひんやりとした風が裸足に心地よい。
5月以降は積極的に裸足でいたい派だ。

今とても健やかに、自分スタイルの人生を生きている。




# by iibuta | 2020-05-08 09:37
仏滅。
仏滅。_b0113840_13305909.jpg

今日2020年4月18日、穏やかな東京の、青空の下。
CLASKAの屋上にて、あぁ私は今世界で何番目に幸せだろうか。
などと思いを馳せている。はずだった。

見事な土砂降りである。

長年雨女エピソードをネタにしてきたが、
今日こそネタにして笑い飛ばすにふさわしい日!
そんな百点満点の、結果オーライ雨の一日である。

エンターテイナー気質ゆえ、あれやこれやと妄想を膨らませていた。
ほんとに楽しい結婚式だったね!と言いながら帰ってもらいたい。
そんな膨らみすぎた妄想が一瞬にしてはじけて
遠い彼方へ消え去ってから久しいが、
今日という日が来てしまうことはずっと恐怖であった。
全てが終わってしまうような気がして(実際は終わっているのだけれど)。

だけどどうだろう、存外あっけないもので、
朝からダラダラと王様のブランチを見続けて、
今は珈琲を飲みながらチョコパイを食べている。
雨の轟音のせいでテレビの音量を上げなければならないことに
少しだけ不快を感じるだけで、それ以外は実に穏やかだ。

こんなもんだよな、とうっすら思う一方で、
やはり日々意識し続けてきた今日という日の記録は残しておこうと思った。
明日から、今日は何でもない一日になる。

大変残念なことに、まだ彼のことが大好きである。
今日が一瞬でやってきてそそくさと終わっていくように、
この気持ちもあるとき嘘みたいに忘れてしまうんだろう。

CLASKAはなんと年末に閉館するという。
自分の人生でそれなりに大きなイベントだったであろう
「結婚式」の幻感が、より一層増してくる。

そして、これでよかったのだ、と思わずにはいられない。


申込金で消えた10万円だけが悔やまれる。




# by iibuta | 2020-04-18 13:36


       

残したいときにだけ残す言葉。
by iibuta
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
以前の記事
Link
その他のジャンル
ブログジャンル
画像一覧